小児歯科ではただ虫歯を治すだけではなく、歯とあごの正常な成長と発達を促し、将来予測される歯の問題を未然に防ぎながら、お子さまの成長にあわせて、最善の治療を行っております。
虫歯の治療や予防だけではなく、将来起こりうる不正咬合の予防管理もおこなっています。
栄養のバランスのとれた規則的な食事は、お子さんの健康で丈夫な身体をつくり、虫歯に対する抵抗力を高め、歯質のよい強い歯をつくります。
歯の表面にすみついている細菌は、300〜400種類もいます。またプラーク(歯垢)には、1mgあたり1億個以上も細菌がいます。
このうち、虫歯の原因となる細菌は、糖分を原料にして歯の表面を溶かす強い酸を出します。
歯みがきによって、こうした細菌を出来るだけ少なくする必要があります。
糖分は虫歯の養分になりますから、甘いお菓子やジュースなど、糖分の多いものをできるだけ控えるようにしましょう。
「シーラント」は奥歯のかみ合う面にできる虫歯の予防の方法です。
あらかじめ、虫歯になりやすい奥歯の溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。
このプラスチックは虫歯を削ったとき詰めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていれば虫歯にならないという考えで普及し始めました。
このレジンが長い間のうちにはがれてしまうことも考えられますが、いずれにしても短期的にはきちんと詰めればそれなりの効果があがっています。
生えて間もない奥歯の永久歯は特に虫歯になりやすいので、この方法は有効です。
シーラントをすれば虫歯予防はもうこれで十分というわけではありません。
きちんとブラッシングをして、シーラントがきちんとついているかなどの定期健診を受け、フッ素を活用したり、食生活も注意して、総合的にすすめることが大切です。